2018年5月17日、静岡県沼津市より(株)平成建設の秋元久雄社長にお越しいただき

講演会を開催しました。

 

秋元社長は平成元年に(株)平成建設を創業し、大工の常識を変えた「建設業界の異端児」として多くのメディアでも

取り上げられ注目を集めている存在です。

 

そんな秋元社長からは、現在東京大工塾で取り組んでいる「大工の社員化と育成」を行ってきた先駆者としてお話しを伺いました。

 

(株)平成建設様では200名を超える社員大工を擁し、建築工程の大半を自社で完結できる仕組みを

構築しています。

 

今後の大工確保の重要性について説明する秋元社長

 

現代の若者が大工という職業を選ばない大きな要因に「安定した収入と休暇が得られない」ということが

挙げられますが、それ以外にも収入の減少によって昔のように「親方が弟子を雇えない」といった指導者側不足も

業界全体の問題としてあります。

また、「見て覚えろ」といった職人の世界によくありがちな教育方法では、効率が悪いだけでなく

離職者の増加にも繋がってしまいます。

 

平成建設で行っている技能の伝承について説明する秋元社長

平成建設の考える「次世代の大工像」について説明する秋元社長

 

「へそ曲がり」と言われる秋元社長の講演でしたが「大工の社員化と育成」をはじめとした取り組みの

多くは、生産性と品質の向上に役立つものばかりでした。

 

東京大工塾でも、秋元社長の講演を参考に、増々大工技能者の増加と育成に務めようと改めて

考えさせられた一日となりました。